フォルツァチーム解散、開発陣は『ホライズン』に注力へ

『Forza Motorsport』の開発元であるTurn 10 Studiosは、マイクロソフトの最近のレイオフにより深刻な影響を受けており、元スタッフによれば、これら一連の人員削減が Xbox の看板レーシングシミュレーションシリーズの開発を実質的に終了させたとのことです。

元『Forza Motorsport』コンテンツコーディネーターのFred Russell氏は、このレーシングシリーズの開発チームが解散したことを確認しました。ワシントン州に拠点を置く同スタジオの残存従業員は、今後はPlayground Games社の『Forza Horizon』シリーズのサポートに注力するよう移行すると報じられています。

「Turn 10 Studiosは『Forza Motorsport』部門を閉鎖し、チームを解散させました」とRussell氏はFacebookの投稿で述べました。「これはレーシングゲームを代表する素晴らしいシリーズにとって悲しい日です。そこで働いた時間は、いつまでも私の大切な思い出です。」

Turn 10の将来性全般について問われたRussell氏は、「スタジオはHorizonシリーズをサポートするために稼働を続けている」と明らかにしつつも、マイクロソフトが「特にMotorsport部門を閉鎖した」と説明しました。

元テクニカルデザイナーのChris Harding氏によると、約120名のスタッフが『Forza Motorsport』チームから解雇されたとのことです。IGNはマイクロソフトに対し、公式コメントを求めています。

初代『Forza Motorsport』は2005年にオリジナルXboxでデビューし、Xboxの礎となる看板シリーズであると同時に、PlayStationの『Gran Turismo』に対する強力な競合作として自身の地位を確立しました。このシリーズは、Xboxの全コンソール世代を通じて7作の続編が制作されました。

しかし、シミュレーションに重点を置いたMotorsportシリーズは、2012年にローンチしたオープンワールドのスピンオフ作品である『Forza Horizon』の商業的成功により、次第にその影が薄くなっていきました。過去10年間で、批評的に称賛されたデビュー作に続き、4作のHorizonの続編が発表されています。

Xboxの責任者であるPhil Spencer氏が2026年に発売を予定している新作Forzaについて最近述べたコメントは、昨年評価が分かれてローンチしたリブート版Motorsportシリーズを継続するのではなく、焦点がHorizonシリーズのみに移ったことをほぼ確実に示しているようです。

「今後の開発はないかもしれないが」とRussell氏は回想しつつ、「『Forza Motorsport』がレーシングゲームの歴史に残した功績は確固たるものであり続けるでしょう」と述べました。