ワーナー・ブラザース・ディスカバリー、HBO Maxのリブランドを撤回

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、この夏からMaxが以前のHBO Maxブランド名に戻ることを発表しました。

この予想外の再ブランディングは、HBO Maxが単に「Max」に移行してからわずか2年後の出来事です。間もなく名称変更されるHBO Maxストリーミングプラットフォームには、『ゲーム・オブ・スローンズ』『ホワイト・ロータス』『ソプラノズ 哀愁のマフィア』『ラスト・オブ・アス』『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』、そして近々公開予定の『ザ・ペンギン』など、プレミアムコンテンツが揃っています。

WBDは、過去2年間でストリーミング事業が約30億ドルの利益改善を達成し、特に過去1年だけで2200万人の新規加入者を獲得しながら世界的に拡大していることを明らかにしました。同社は2026年末までに1億5000万人以上の加入者を超えると予測しています。

「この成功は、HBOオリジナル作品、最近の劇場公開作品、ドキュメンタリーシリーズ、厳選されたリアリティ番組、現地オリジナル作品など、高パフォーマンスのコンテンツカテゴリーへ戦略的に焦点を当て直した一方で、関心度の低いジャンルへの注力を減らした結果です」と同社は述べています。

HBO Maxブランドへの回帰は、HBOとプレミアムで必見のコンテンツとの間の消費者の連想を反映しています。これは、現在の過剰供給状態のストリーミング市場において極めて重要な差別化要因です。

「最新の市場調査によると、視聴者は量より質を優先しています。競合他社が市場を量で埋め尽くす中、WBDの強みは精選された卓越性にあります。これはHBOが50年以上にわたって維持してきた基準です」とWBDは説明しました。

「ストリーミングのアイデンティティにHBOを復活させることで、私たち独自の価値提案が強化され、データに基づく消費者の洞察に導かれた戦略的進化へのコミットメントが示されます」

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデイビッド・ザスラフCEOは次のようにコメントしています：「私たちのストリーミング成長は、プログラミングの卓越性に由来します。エンターテインメントのゴールドスタンダードであるHBOをプラットフォーム名に戻すことで、この勢いがさらに加速するでしょう」

ストリーミング部門プレジデントのJBペレット氏は付け加えました：「私たちは独自のポジショニングを維持します。すべての視聴者にすべてを提供しようとするのではなく、大人と家族向けに調整された優れたコンテンツを提供します。私たちのプログラミングは他とは一線を画しています。これは意見ではなく事実です」

HBO/Maxコンテンツ責任者のケーシー・ブロイズ氏は次のように述べています：「現在の軌跡を考えると、HBO Maxが理想的なブランド表現です。これはプレミアム価格を正当化する独自の魅力的なコンテンツを提供するという私たちのコミットメントを再確認するものです。まさにHBOを定義した基本原則そのものです」